新入社員や新任マネジャーに告ぐ
4月が終わりましたね。
4月から新しいスタートを切った新入社員や新任のマネジャーの皆さん、いかがでしたか?
ちゃんと苦悩と悶絶してますか?
皆さんの与えられている機会は、他の誰かにしてみれば垂涎のポジションかもしれないということを忘れちゃダメです。
新入社員の皆さんは、他の誰かを押しのけて内定を勝ち取ったわけです。
新任マネジャーの皆さんは、他の誰かを押しのけて任用を勝ち取ったわけです。
打席に立たせてもらえるということは、なんといっても素晴らしい。
なぜなら経験をつむことができる。
今打席にたって、苦しい思いやプレッシャーを感じている人も気付いて欲しい。
その打席は、誰かが立つはずだったかもしれない打席。
自分より上手くできる人がいたら悔しいですよね?
そもそも、こんな思いは打席に立たせてもらえなければできない。
だから何よりもチャンスを大事にしなければいけない。
苦悩やプレッシャーも何も経験できないということに比べれば圧倒的にありがたいこと。
苦悩し悶絶できる事を感謝した方がいいです。
逆に、立たせてもらえなかった人にも告ぐ。
打席に立てない悔しさを忘れちゃいけない。
自分がその打席に立った時に、必ずプレッシャーに負けそうになったり、挫折して無力感に苛まれる日が来ます。
でも、その時こそ今のことを思い出せばいい。
その悔しさもバネになるから。
目標を自分で決めるということ
シリコンバレーで起業するということを決めてから、登記や申請など地道な準備作業をコツコツやっています。
そんな中、天気がよいので散歩しながら法務局へ向かう道すがら、
「自分はこの会社をどんな会社にしたいのか?」
「この会社を通じて世界をどう変えたいのか?」
を考えてみました。
これまでも、目標は自分で決めてきたつもりでした。
ただ、これまでの目標は、どこか競合や市場や投資家(会社で言えば経営)の視線を気にしながら意思決定をしていたことに自分で初めて気付きました。
なんか、恥ずかしいです。
これまでの僕は、結局責任がとれません。
どこかで、オーナーシップの限界を感じていました。
これは、僕の実力不足だと思います。
決してサボってたというわけじゃないんですけど、
本当に懸命に事業のことを考え抜いていく中で、僕にも踏み込めない領域がやっぱりありました。
とにかく真剣に考え抜いていたからこそ、自分の弱さに気付いてしまう時が少なからずありました。
それは、言葉で説明するのが難しいくらい超悔しかったです。
ただ、これからは責任をとれます。
否が応でも、失敗したら倒産しますし
いつか株主に解任されるなんて日がくるかもしれません。
でも、その代わり本当の意味において決める事ができます。
はじめて本当に自分で目標を決めるということにもちろん不安も緊張もあるんですが、
何よりもこの自由が爽快だったのは事実です。
どんな会社にしよう?
どんな事業をやろう?
どんな価値を提供しよう?
そう考えるだけでワクワクする。
ゼロからのスタートは、怖いんだけどたまらなく面白い。
自分がいかに、スタートアップ(事業開発)という仕事が好きかを思い知らされた。
33歳になりました
みなさま
お祝いのメッセージありがとうございます!
33歳になりました。
午後は、お休みを頂いて、育児を楽しんでいます。
33歳と言えば、
坂本龍馬が暗殺され、
ミケランジェロがバチカン宮殿システィーナ礼拝堂の天井画制作を命じられた年齢です。
特に、このことに意味はないんですが、どんな偉人でも、一歩踏み出した時の感情というのは多かれ少なかれ似たものではないかと思っています。
好奇心や希望、不安や恐怖。
これらの不安定な感情を誰もが持って、踏み出したんだと想像すると勇気がわいてきます。
幸いに、挑戦を応援してくれる家族や沢山の友人、同僚、先輩や後輩の皆さん、社外でお付き合いいただいている皆様がいます。
皆様のおかげで、また新しい挑戦を33年目の人生にできることをとても有難く、嬉しく思っています。
いつも前に一歩踏み出して挑戦する人生で有り続けたいと思います。
どうか、変わらぬ関係でいていただけると嬉しいです。
須藤憲司
会社の存在意義
会社の設立なんてことをやると、会社の存在意義について本当に深く考えさせられる。
その中で、凄く素敵な言葉に出会った。
「多くの人たちが、企業の存在理由は金儲けであると考えているだろうが、私が思うに、それは誤っている。その真の存在理由を見出すには、さらに深く考えなければならない。これを追求していくと、どうしても次の結論に至らざるをえない。人々が集まり、企業と呼ばれる機関として存在するのは、個々人がバラバラにやっていては成し遂げられないことを実現するためであり、社会に貢献するためなのである。陳腐に聞こえるかもしれないが、これが原点である」
ヒューレット・パッカード創業者 デイビッド・パッカード
参照
だれもが「社会の役に立ちたい」と思っている 問題は、本気で実行するかどうか?
本当にそうなんだ。
今は、ノマドもクラウドもある。
会社員で仕事好きだと社畜と言われちゃうワーカホリックな人には息苦しい世の中だ。
自分一人ではできないことを仲間を実現する。
幸せなことにいつもそう思って仕事ができた。
これが、僕にとっての会社の存在意義だった。
リクルートを離れても、そういう企業を創りたい。
だから、企業はCompany(仲間)と呼ぶんだ。
とか考えてたら、全然人手が足りていないという事実を改めて思い出した。。。
ヤバすぎる・・・
誰か助けて〜
※KAIZEN platform Inc.ではエンジニア・デザイナーを絶賛募集中です
人生をハチャメチャにしてみたい方、私宛(sudoken@gmail)にご連絡お待ちしています
こっそり手伝ってもいいよ!という方も絶賛募集中です
デザイナー
UI/UXが一通りできて、Rails erb template および javascript/coffeescript の理解と実装経験がある方だとなおうれしいです。
エンジニア
サーバサイド:Rails v3、Rspec unit test の理解と実装経験
クライアントサイド:coffeescript を使った U/I 実装経験
両方お持ちですととてもうれしいです。
リクルートを卒業します
もう、ご存知の方も沢山いらっしゃいますが、
10年間お世話になったリクルートを卒業することにしました。
正式には6月末の退社となります。
これから各所へご挨拶に伺いますので、どうぞよろしくお願いします。
3年間 マーケティング局
3年間 事業開発室
(R&D→クロスメディアプロモーション→メディアテクノロジーラボ 兼 HRキャリア)
4年間 アドオプティマイゼーション推進室
とリクルートという会社を通じて様々な方と仕事をさせて頂く機会をいただきました。
マーケティング局では、雑誌のプランナーとしてマーケティングのイロハを勉強させていただきました。
事業開発室では、毎日溺れているような新規事業の苦しさと醍醐味をたっぷり経験させていただきました。
途中HRでリーマンショックを経験しましたが、大きな事業の戦略と転換期にシビれる日々を過ごせました。
最後のアドオプティマイゼーション推進室では、2年間GMとしてマネジメントを、2年間室長として経営と投資について実地で学び、仲間とゼロから事業を創っていく機会を頂けました。
なんと言えばよいか、あまり上手く言葉にできませんが・・・
本当に素晴らしい10年間でした。
何よりも、社内外で人に恵まれ、大変楽しく仕事をさせていただくことができました。
これも、すべて皆様のおかげです。
お客様、お取引先、上司、先輩、後輩、同期、メンバー、友人、家族・・・
私に関わってくださる皆さん一人一人への感謝の念がとめどなく溢れてきます。
本当に私と仕事やプライベートを通じてお付き合いいただきまして、ありがとうございました。
お世話になった皆様お一人お一人を回らせて頂きたいのですが、タイミングが合わずご挨拶できない方も出てきてしまうと思います。
そして、色々な方にご迷惑をおかけしてばかり。。。申し訳ありません!
この場を借りて、お礼と謝罪をさせていただきたいと思います。
次は、シリコンバレーで起業します。
KAIZEN platform Inc.(改善プラットフォーム)という会社を4月に立ち上げました。
KAIZEN platform Inc.
インターネットビジネスのど真ん中でいつか勝負したいと、かねてから熱望しておりまして、タイミング的にはきっと今しかない!と挑戦することにしました。
快く送り出してくれた鬼頭さんをはじめ、RMPの皆さんには感謝の気持ちで一杯です。
その際に、峰岸社長から「やるなら成功しろ!」と言って頂き「日本を売りにしろ」とアドバイスを頂戴したところから社名を考えました。
日本が誇るKAIZEN(改善)は、リーンスタートアップにも書いてあるようにWEBサービスを成長させていく肝です。
これを事業のテーマにおいて、WEBサービスを成長させていくためのツール業をやりたいなと考えております。
最初にリリースしようと思っているのが、A/Bテストのクラウドソーシングサービスで”planBCD”というサービスです。
※5月にクローズドβ版をリリース予定
planBCD
ここで言うまでもありませんが、
UI改善によるCVR(コンバージョン率)向上は、WEBサービスの成長の源泉です。
CVRが競合サービスより高ければ、SEMの入札で負けることはありません。
カスタマー獲得のCPAが安いということは、マーケットでの競争力があるということに他なりません。
その超過利益が、収益源であり、さらに競争を有利にする投資原資になります。
それらは全て、高いCVRから生み出されます。
むろん、ブランドや流行で高いCVRを生み出す事もできますが、地道な改善活動は必要不可欠です。
ただ、A/Bテストやパターンテストって超面倒くさいです。
インナーのリソースをとてつもなく食ってしまうので、完全に回し切るというのはとても難しいのが実情です。
大きな会社ですと、システムの都合で簡単にイジれないということもあるかと思います。
こういったUI/UXの観点とデータから、まさに改善を実施し、ユーザー獲得を推進する
「Growth Hacker」という仕事が最近注目を集めています。
(参照) 成長WEBサービスを影で支える「Growth hacker」ってどんな人?
どうせなら、世界中の「Growth hacker」に依頼して、自分達のサイトを改善してもらおうというサービスです。
目下開発中で5月を目処にクローズドβ版をリリースしようと考えています。
そこで、クローズドテストにおつきあいしてもいいよ!というクライアントを10社限定で大募集中です。
・テストの融通が効くサイト
・できれば英語圏向けサービス
・お試し価格 月額20万円〜 /ページ
でお試しサービスをおつきあいできそう!というクライアントさま、もしくはそういったクライアントをご存知の方、ぜひともfacebookでご紹介、ご連絡いただけますと幸いです。
ただ、なにぶん完全なスタートアップですので、沢山のご要望や社数はお応えすることができません。
せっかく、お声掛けいただいたのにこちらからごめんなさい!とさせていただく可能性もございますので、そちらだけご了承いただければと思います。
ただし、製品やオペレーションをきちんと整えて、夏〜秋にはトライアルを数十〜百社程度まで拡大させていただく予定ですので、ご連絡いただけましたらこちらから、きちんとご案内させていただきます。
なにぶん裸一貫からのスタートです。
売上ゼロで10ヵ月でキャッシュアウトすることが見えている清々しいほどのスタートアップです。
大して英語も話せないのに。
娘も生まれたばかりなのに。
収入ゼロからの再スタートです。
超不安一杯ですが、ぜひとも暖かく応援していただけますと幸いです。
なんともアグレッシブな挑戦を選択してしまったわけなのですが、これまでと変わらずお付き合いいただけるととても嬉しいです。
まだまだ若輩者ですが、どうぞよろしくお願い致します。
最後の一日
昨日がアドオプティマイゼーション推進室の室長としての最後の一日でした。
本当に怒濤の日々で、振り返ることもままならない仕事でしたが一緒に仕事をしてくれたメンバーと支えてくれた家族のおかげでなんとか勤め上げることができました。
最後の最後まで、部署の目標も会社全体の目標もギリギリの攻防で眠れない日々が続いていました。
昨日も、寝付けずに朝に近くにある十番稲荷に参拝して神頼みをしたほどでした。
事業のトップとして、最後に皆にしてあげられる事は祈る事くらいしかないのです。
でも、実は室長になったときも川崎大師のお護摩に行って、
「お願いだから皆を助けてください」
と心底祈ったな〜と思い出しました。
参照 リーダーに必要な祈り
なんというか結局僕は最初も最後も神頼みかと、情けなくて少し笑ってしまいました。
後は、メンバーを信じて待つというのが僕の最後の仕事でした。
さすがというか、僕のメンバーの底力は凄くて、結果は4Qも予想以上に積み上げて達成。
GIB目標も達成してしまいました。
会社全体の目標も無事に達成し、RMPは通期を通じて4Q連続達成できました。
この3ヶ月の売上は、2年前の1年分の売上を超えました。
とても感慨深くその事を考えていたら、2年前の〆会の時のことが鮮明にフラッシュバックで蘇りました。
正直に告白すれば、2年前も大幅達成をして大騒ぎしているメンバーの横で僕は
「時間が止まってくれればいいのに」
と思っていました。
自分が事業のトップをやることが怖かったのです。
2年前も年間の売上がかなりの規模になり、大きな事業になってきたけど俺で勤まるんだろうか?
直前で震災が起きて、日本全体が不安な空気でした。
そんな中、事業開発室という守られた組織から外れて一つの事業組織として切り出されてスタートするという瞬間でした。
その重圧は、本当に苦しかったことを覚えています。
ただ、無情にも時間は流れてしまい4月を迎えてしまい怒濤の2年間に突入していきました。
皆が不安だったから僕だけは明るく元気に仕事しなきゃと、人一倍ビビってましたが、
「精一杯やりますので、いざという時は助けてください」
と冷たいお堂の板の間の上で神頼みをしていました。
若い組織が下向いていたら日本が元気にならない。
だから、僕たちは顔を上げて胸を張って、元気に仕事をしよう!
と4月のキックオフで話した事も思い出しました。
いろんな不安や重圧の中、
全員に成功体験を積ませてあげたい
全員に達成させてあげたい
という気持ちで2年間事業をやってきましたが、残念ながら僕は全員を達成させてあげる事はできませんでした。
本当に申し訳ないなと素直に思いました。
ただ、僕自身のトップとしての力不足を一緒に仕事をしてくれるメンバー一人一人が埋めてくれて、努力を積み上げて3ヶ月で1年分の業績をあげられる組織ができました。
これは全てメンバーが実現してくれたことです。
僕の事業部長人生で唯一誇れることがあるとすれば、この一緒に仕事をしてくれたメンバーです。
彼ら彼女らが凄いんです。
最高に自慢のメンバーに囲まれて、とても幸せな事業長の2年間を過ごすことが出来たことを深く感謝しています。
ありがとうございました。
最後の一日は、
2年前とは違う意味で
「時間が止まってくれればいいのに」
と思いました。
一瞬一瞬を噛み締めるように、
永遠の時間のように、
ただ、終わってしまえば実際はあっという間の2年間でした。
僕が言える事は、この2年間アドオプティマイゼーション推進室長は地球上で最高の仕事だったということです。
本当にありがとうございました!
会議の要諦について
本年度のボード会議が昨日で全て終了した。
ふと会議の重要性について考えさせられた。
会議を時間の無駄とかいう人がいます。
以前は僕もその一人でした。
ただ、会議を運営していく側、主催する側になって、はじめて会議のチカラを知ることができました。
パソコンの中に、CPUという装置があります。
クロックと言われる時間を管理する機能が一定周期の時間を刻むごとに演算を処理していきます。
まるで、心臓が鼓動を打つように正確なタイミングで物事を処理していきます。
僕が意識したのは、会議はこうあるべきだというイメージです。
なるべく、正確なタイミングで決めるべきことをリズミカルに決めていく。
議論すべき論点をクリアにし、処理すべきことを次々に処理していく。
そう簡単に行くことなど、全くといって良い程ないのですが、理想の会議というのがもしあれば、それはこんなイメージです。
議案を上げてくれる人達のプレゼンを受けるときに、ずっと気をつけていたことは、
「事業を滞りなく進めていくために、この場で何を論点として、何を決めるべきか?」
でした。
偉くなってしまうと、常に議案が上がってきて捌く側にまわっていきます。
どこか、その向こうにいる人達のことを忘れてしまいがちです。
起案してくれる人たちの先には、多くの人がいます。
クライアント、開発者、デザイナーやオペレーター、取引先やカスタマー・・・
そういった自分の目の前にはいない沢山の人達が待っている姿を思い描くと、無駄だなんてとても思えないというのが会議に対する僕の考えです。
会議で大切なことは、何を論点として議論し、何を覚悟して決めるか?
決めることは進めること。
なにも、駄目な案件を無理に進めるという意味ではないです。
駄目な案件であれば、結論を出してやめることも事業を前に進める大切なこと。
全員ファシリテーターの気持ちで臨んでほしい。
最後のボード会で強く思ったことでした。
議論をきちんとリードして、事業が前進するための結論を出していく。
意思決定していく。
どれだけできたか振り返ると、こんなに意識していたのにやっぱり3割くらいの打率でした。
まだまだだな〜。精進しないと。