sudoken Blog

Kaizen PlatformのCEOのブログです

大事なことは全てリクルートから学んだ

リクルート上場おめでとうございます。

もう他所の人なのに、というか他所の人だからかもしれないけど嬉しいです。

 

お祝いと感謝の意味を込めて、僕が記憶に焼き付いているリクルート時代に言われた言葉で印象的だった言葉をあげておきたいと思います。

 

「目指せ宇宙一」

入社した時に座席の上に掲げられていた歓迎の垂れ幕に書かれていた言葉。

入社の瞬間から、勝負が地球上ではないところに持ち込まれ目線が恐ろしいほどに引き上げられた。

 

「俺は神だからさ、お前感謝しろよ」

自称 神にたぶん十人以上お会いした。

いいオトナが本気で言うから、正直焦った。ヤバイところに来たと思った。

八百万の神の国であるという意味を理解できた瞬間だった。

 

「時給を上げろ。長く働いて給料が高いとかはバカのやることだ」

いつか、このブログにも書いたけど、生産性について深く考えさせられる言葉だった。

 

「ビジネスマンは芸者だよ。座敷(会議)に呼ばれたら、歌でも踊りでも話でも何でもいいけど、期待に答えて絶対に満足させること。そのために、毎日芸を磨くのよ」

 プロフェッショナルとは何たるかを凄くわかりやすく教えてもらった。

今も、座敷に呼ばれたら真剣勝負です。

 

「お前、嫉妬とかしてるの?それは、余程暇なんだよ。目の前の仕事に集中してたら、他人を気にしてる暇なんかないはずだ。」

あまりにも優秀な同期を持って、悩んでた時にサラリと言われて凄く目が覚めた。

翌日、上司に3倍仕事振って欲しいとお願いしにいって、本当に3倍になり真面目に家に帰れない日々が続いた。

 

「量は質に転化する」

3倍の仕事量に、つぶれそうな時に3倍仕事できるようになったら、それは質になるよと、だから全く持って正しいアプローチだと言われて、気持ち的に救われた。

ただし、肉体的には全くもって解決されなくて、急性腸炎とかになって救急車に乗るはめに。

でも、不思議なことに半年もすると3倍の量こなせるようになってた。

 

「今どんなに不遇でも正しい奴が必ず勝つ。市場を見てる奴が一番強い」

生意気すぎて仕事を干されてた時ふてくされてた僕に、かけてもらった言葉。

社内の政治とか力関係とかどうでもいいんだよ、結局市場が決めるんだからと言われて、今でも凄く感謝してる言葉。

 

「なんか、良い事言ってると思うんだよね。よくわからないんだけどさ。それを3年間ちゃんと言い続けられたら、きっと評価されてるはず。評価されてなければ辞めちゃえ。大事なことは、3年間は全く評価されなくても言い続けることだ。時流とか他人の評価とかはいつだって遅れてくるもんだから。」

今の仕事の頑張りってのは、3年後にようやく評価されるもんだと言われた。

ただ、リクルートの査定というのは半期毎なので「そうかー6回くらいかかるのか」と若干評価制度そのものの不備を若干感じたが、そういうもんだと吹っ切れた言葉。

おかげで、のびのびと仕事することができた。

ちょうどこの3年後に、事業部長になっていた。

 

「逃げない、すねない、諦めない」

どんなに正しいことを言っても、逃げてる奴、すねてる奴、諦めてる奴の言葉は周囲の誰にも届かない。だから明るく正しいことを言え、絶対に逃げたり、すねたり、諦めたりする奴にはなるな。と言われた。

今でも、心に誓ってる。

 

「あのさ、俺に何期待してんの?お前が思ってることをやれよ」

本当にでこぼこのチームで仕事してた時に上司に言われた言葉。

よほど会議の時に「なんとかしてくれよ」という顔をしてたんだと思う。

けど、斬新な言葉で、上司や他人に期待してることをお前自身が行動に移せという、当たり前だけど難しいことをピシャリと指摘された。

 

「もうスドケンが個人で成果を残す事に興味がない。評価もしない。これからは、チームとか組織とか周囲が成果を残すこと以外に評価しない。」

査定の時に、チームプレーができなかった僕に言われた言葉。

死刑宣告のような気持ちだった。

おかげさまで、初めてチームプレーというものについて考えさせられた。

 

「シェイクされる側?シェイクする側?あなたは今どっちにいますか?」

メディアシェイカーズという会社と一緒に仕事してた時に、ある場で言われた言葉。

シェイクされる側にいるんだったら残念だなと言われて、ハッとした。

 

「お前、どこにいたの?」

新大陸発見のように、ワタクシが偉い人に発見された時の言葉。

そうなんです。

適当にサボってた私がエイリアン確保!みたいな感じで逃げ場がなくなったんです。

この日以来、地獄のように負荷をかけていただき、どんどん仕事が振ってくることに。

どんどん大事な会議に呼ばれ、どんどん大事なポジションをまかされ、胃の痛い日々を送る。

 

事業のこと真剣に考えると空気薄くなったみたいに呼吸苦しくなるだろ?鼓動早くなるだろ?それが本当に仕事してるってことだよ」

現在の峰岸社長が、上司だった時に言われた言葉。

逆に言うと、今までしてたのは仕事じゃないよとバッサリ切られたわけなんだけど、なんていうか素直に経営者って超凄いなと思った瞬間だった。

 

なんか思い出すと、他にも書ききれないくらい本当に沢山の金言があるんだけど、いつも思い出すのは仕事のことじゃないんですよね。

いつも人。

誰から何言われたか。

何をやったかなんて、ほとんど覚えちゃいない。

 

でも、そういうもんなんだと思う。

いつも、人と仕事をして、人のために努力して、人と喜びも悔しさも分かち合ってきた。

それが、今の自分をつくってると心から思います。

 

僕の大好きなCMに「情報が人を熱くする」という昔のリクルートのCMがあります。

でも、いつも僕は人に火をつけてもらってきました。

情報じゃなくて、いつも誰かに心を動かされてきました。

だからいつしか、自分も誰かの心に火をつけたいと思って仕事をするようになりました。

それが、きっとリクルートの強みなんだと思います。

 

これからもそういう会社であって欲しいなと願っています。

 

おめでとうリクルート

ありがとうリクルート