時給を上げろ
入社から3年間、お世話になった先輩の壮行会に参加した。
実務が圧倒的にできる人で、エクセルの使い方みたいなベーシックなことからマージン戦略やプレイス戦略まで幅広く教えてもらった。
僕の今の実務を支える力は、入社してから3年間のマーケティング局での仕事経験に依るところが大きい。
そこで、今も忘れないのが
「時給を上げろ」
という教え。
「同じ仕事だったら早く終えて、早く帰れ。同じ時間であれば、沢山仕事して、給料を上げろ。」
「給料は総額じゃなくて、時給で計算した方がいい。残業して給料が高いのは、価値が低いということだから。」
今思えば、生産性ということの概念を見事に若者にわかりやすく的確に表現してくれたなーと思う。
「自分の価値は時給で計れ」
社会人1年目に、この言葉に出会えてよかった。
先輩ありがとうございます。
2012年の振り返りと2013年に向けて
2012年も様々な出会いがありました。
振り返りながら、2013年へ向けての想い的なものをしたためてみたいと思います。
「人」
新しい人との出会いには、常に刺激を頂きました。
- 2011年 70億人
- 1998年 60億人
- 1987年 50億人
- 1971年 40億人
- 1961年 30億人
- 1927年 20億人
- 1802年 10億人
ライフハックにオススメの本
巷では、ライフハックはテクニック論として語られておりますが、今回ご紹介する本は広義の意味での人生(ライフ)をよりよく生きるための知恵が書かれた書籍です。
哲学について理解できないと、基本的に習慣化して、自分の人生を変えていくということはかなり難しいです。
テクニックだけについて言及されている本は、その背景にある哲学のようなものが読み取れない場合が多いです。
手法論だけでなく、なぜそうすべきか?の目的や背景や思考や哲学が読み取れて、実際に行動に移していける、役立つ実用的な本をご紹介したいと思います。
今回、このような本を読まれる方は若手ビジネスパーソンが多いという前提で書いていきますが、あえてティーンズ版をオススメします。
というのも、非常に噛み砕いてあって大学生や高校生でもわかる大変よいつくりになっています。
僕自身は学生の時に読みましたが、非常に感銘を受けました。
学生の皆さんにオススメです。
エクセレントな仕事人になれ! 「抜群力」を発揮する自分づくりのためのヒント163
エクセレントカンパニーのトム・ピーターズの本は好きで結構読んでいるんですが、中でもこの本は面白いです。
他にも、このシリーズは面白いので読んだことない方はぜひどうぞ!
トム・ピーターズのサラリーマン大逆襲作戦〈1〉ブランド人になれ! (トム・ピーターズのサラリーマン大逆襲作戦 (1))
トム・ピーターズのサラリーマン大逆襲作戦〈2〉セクシープロジェクトで差をつけろ! (トム・ピーターズのサラリーマン大逆襲作戦 (2))
トム・ピーターズのサラリーマン大逆襲作戦〈3〉知能販のプロになれ! (トム・ピーターズのサラリーマン大逆襲作戦 (3))
この本も有名ですね。
おそらく、世界で最初の自己啓発本と言われています。
デェール・カーネギーやアール・ナイチンゲールに影響を与えたと言われています。
質の悪い焼き直しのような、本が今沢山出ていますが、原典はこれです。
読みやすくてオススメです。
こちらは、社長の峰岸さんにオススメいただいて読んだ本です。
ちょうど今から100年くらい前のベストセラーです。
100年前というと日露戦争が終わり、第1次世界大戦に突入していく時代です。
欧米諸国が帝国主義を振りかざし、日本もそれを追いかける構図となっていく。
かなり混沌とした、先行きの不透明な時代の空気だったのではないでしょうか?
現代にも通じる所がありますね。
明治維新直後の青年に大きな影響を与え、近代日本の基礎にこの思想が活かされているとも言われています。
衆院選の今こそ、読み直したい本です。
スマイルズの自助論と同時期にベストセラーになったのが、この本です。
多分歴史の教科書に載っていますのでタイトルは、ほとんどの方がご存知と思います。
読んだことのある方は、そんなにいないのではないでしょうか?
こちらも峰さんに紹介いただいて読んだのですが、大変素晴らしい本でした。
この本で、とても有名なのは
「天ハ人ノ上ニ人ヲ造ラズ人ノ下ニ人ヲ造ラズト云ヘリ」
という一節です。
これを読んで、博愛・平等的な本と誤解している方が多いと思います。
僕自身もそうでした。
おおきな間違いです。
これに続くのが、
「サレドモ今広クコノ人間世界ヲ見渡スニ、カシコキ人アリ、オロカナル人アリ、貧シキモアリ、富メルモアリ、貴人モアリ、下人モアリテ、ソノ有様雲ト泥トノ相違アルニ似タルハ何ゾヤ」
という下の句です。
要は、
「そうは言うけど、世の中を見渡すと、賢い人も馬鹿な人も、貧乏人も金持ちも、セレブもニートもいて、カオスな状態になってるけど、その差は何なのか?」
と言ってます。
彼は、それはひとえに学問を勤めて、物事を良く知ることが差を生んでいると喝破しています。
それは、中々に奥深いなぁと痛感しました。
読後感の良さと、時に軽妙に、時に辛辣に、わかりやすい比喩を用いながら、これからの日本に何が必要かを語っています。
これからの世に何が必要かを分かりやすく、僕のような民衆に向けて書き下ろした本です。
これを期に読んでみてはいかがでしょうか?
コヴィーから福沢諭吉まで、古今東西の様々な本の中からリストアップしてみました。
モチベーションを上げるのにオススメの本
今日ご紹介したいのは、モチベーションを上げる本です。
冬なので、何をするにも若干ガッツが必要な季節ですよね。
完全に個人の趣味なので、興味ある方だけにオススメです。
これは、ぜひインターネットビジネスに関わる人に読んでほしい。
ネットの世界の偉人達のコメントから彼らの哲学が読み取れます。
とても勇気づけられる、素敵な本です。
ええ、完全に趣味です。
司馬遼太郎や藤沢周平が好きなんですが、中でもこの本は別格です。
何回読んでも、ドキドキする。
日露戦争の時代背景が、小国が大国に対抗していく風景が、なぜか今の自分とシンクロするのです。
僕はネットを仕事にしてるから、いつか大国に対抗していくんだという身分不相応な高揚感がたまらないのかもしれません。
登場人物が魅力的でたまりません。
この本を肴に一晩中、酒が飲める。
福島さんの講演会を聞きにいくといつも元気をもらいます。
多分、もう5回以上話を聴いているかもしれない。
説明するより、読んでみてください。
目の前の仕事を一生懸命したくなります。
有名ですが、僕この本良い本だと思います。
この本を読んだ人は沢山いると思いますが、ガネーシャのいうことを真面目に実践した人はほとんどいないんじゃないかな?
なかなかにいいことを言っている。
僕が好きなのはここ
「世の中のほとんどの人間はなあ、『反応』して生きてんねや」
「そうや。自分から世の中に働きかけるんやのうて、
自分の周囲に『反応』しとるだけなんや。
親から言われて勉強して、みんながやるから受験して、
みんなが就職するから就職して、
上司から『これやっとけ』言われるからそれをやって、とにかく反応して、
反応して、反応し続けて一生終えるんや。
そんなんで、自分の人生手に入れられるわけないやんか。
自分の人生手に入れとるやつらはな、全部自分で考えて計画立てて、
その計画どおりになるように自分から世界に働きかけていくんや。分かるか」
「もっと具体的に言おか。たとえばその日のうちに自分がやらなあかんことがあると
するやん。夢とか目標とか、そういうの中心に毎日の生活組み立ててったら、
飲みの誘い断ってたかもしれへんやん。
でも自分は『誘われたから』行ったんや。
誘われた、という周囲からの働きかけに対して、
反応して、流されたんや。そやろ?」
ぐうの音も出ない。。。
この本を読んで、今も自分に心がけていることがある。
Do or Die?(やるか?やらないで死ぬか?)ということだ。
他にも色々あったんだけど、何でも試してみることに失敗なんてないんだというワードに勇気をもらいました。
アルケミスト―夢を旅した少年 (角川文庫―角川文庫ソフィア)
この本は、凄い完成度の本だと思いました。
「星の王子様」のような読後感と自己啓発的な内容を含んだ不思議な本でした。
この本に救われたことが何度もありました。
救われたといえば、この本です。
仕事に絶望した時、病院で死の恐怖に震える時に、何度も何度も読みました。
深くて、あたたかい知恵が流れてます。
というわけで、モチベーションが上がる本をご紹介しました。
マネジメントに関するオススメの本
コミュニケーションに関する本をとりあげたので、それに付随してマネジメントに関する本を紹介します。
私がマネジャーになったのは4年前ですが、最初にマネジャーになった時は悩みました。
悩みの内容は、こちらに少し書きましたが、悶絶しました。
3ヶ月くらい経った所で、当時の上司・先輩とランチの時に苦しい思いを吐露したことがありました。
先日のエントリーに書いた
1:役割意識に捉われる
2:メンバーに遠慮する
3:メンバーを過小評価する
の3つの罠にまんまとハマっていて、非常に苦しかったです。
「マネジャーをやめさせてください」
とお願いしたこともありますが、その時は
「まあ、こういう機会ってそうそうないから、もう少し頑張ってみたら?」
と、たしなめられました。
今となってみれば、その時軽く返してもらったことで、肩の力が抜けた気がします。
で、そんな悩み苦しい時にむさぼるように読んだ本たちをご紹介します。
マネジャー(課長)を構造化して果たすべき役割や陥りやすい罠について極めて明快にブレイクダウンされている本です。
中間管理職についての初めての体系立てて記された本じゃないでしょうか?
マネジャーになりたての人、これから目指す人はぜひ読んでみてはいかがでしょうか?
挫折力―一流になれる50の思考・行動術 (PHPビジネス新書)
この本は、メンターである役員から紹介された本です。
全てのマネジャーやリーダーに読んでほしい本です。
成功や立派な結果を残してきた人が出世していく時に、挫折を避けていく傾向にあります。
ただ、私が感じることは挫折は成功や成長の前に避けて通れないプロセスだということです。
上手くいかないという壁から物事がスタートする。
この本では、大いに挫折すればいいと書かれており、勇気を与えてくれる本です。
ご存知、経営の神様 松下幸之助の松下政経塾での講演テープの内容をまとめた本です。
決してノウハウではなく、彼の生きてきた知恵や創意工夫、人間とはかくあるべしと説いた談話集です。
彼が言うから胸に響きます。
これは、これからリーダーを目指す人からベテランマネジャーまで幅広い層に読んで頂きたい良著です。
以上、3冊が私がマネジャーになって苦しい時にお世話になった本でした。
コミュニケーションに関するオススメの本
最近とても多くなったのが、上司部下、先輩後輩間のコミュニケーションに関する相談です。
昔は、今よりも飲みも多かったことも相まって、仕事以外のコミュニケーションで信頼関係が担保されていました。
今は、どの職場も、生産性を上げるために仕事の会話が中心(というかほぼ全て)という状況が多くなっているのではないかと思います。
じゃあ、飲みにいかないと信頼関係が築けないかというとそうでもありません。
時間をかけないと信頼関係を築けないかというと、それも現実的ではない。
コミュニケーションの質を上げることで、担保しないといけないことが増えています。
社内のインナーコミュニケーションだけではなく、顧客との関係、家族との関係、恋人との関係、すべての関係性においてコミュニケーションの質が問われるというのが今の状況じゃないでしょうか?
かくいう僕も、完璧からはほど遠い状況ではありますが、この領域に関して良かった本をリストアップしてみました。
これは、とても有名な本なのでご存知の方も多いと思います。
交渉ごとやビジネスのシーンで活きる本です。
色々なシリーズが出ていますが、この実践編が最も実用的なのでオススメです。
実は、この本新婚旅行に持っていってイタリアで読みました。
仕事に追われてて、奥さんとのコミュニケーションが上手くいかない時期でしたので、非常にためになりました。
家庭内コミュニケーションに課題を感じている人にはもちろん、上司部下の関係性などにおいても示唆にとんだ内容です。
こちらも、イタリアで読んだ本です。
仏陀の教えにのっとり、いかに怒ることが合理的ではないかを切々と説いています。
新婚旅行で「怒らないこと」って。。。ヤバい人ですね。
でも、怒りっぽい方はぜひどうぞ!
最後にご紹介するのは、この本です。
色んな方にご紹介いただいて読みました。
会社経営者、アーティスト、デザイナー、一流料亭の板長・・・
紹介いただいた方々が皆超一流の方達だったことと、皆口を揃えて
「この本をきちんと実践することが大事だ」
とおっしゃってました。
ぜひ、ご一読いただき実践していただければと思います。
なんらかの関係性やコミュニケーションでお悩みの方にオススメの本でした。
金融・ファイナンスに関するオススメ本
今週は、色んな人から金融についての話が出ました。
という訳でファイナンスリテラシーをつけるための本を幾つか紹介します。
とはいえ、なんか難しいイメージが有りますよね?
経済が学生の時に苦手だったという方も多いのではないでしょうか?
かくいう僕もマクロ・ミクロともに苦手でした。
ご安心下さい。
今日ご紹介するのは、読みやすくて面白い本ばかりです。
ご興味ある方はぜひどうぞ!
ミヒャエル・エンデはご存知でしょうか?
「モモ」「はてしない物語(ネバーエンディングストーリー)」の作者です。
小学校の図書室で読んだことを思い出します。
彼の興味の中に、お金についての根源的疑問があり、それについてのドキュメンタリーから生まれた本です。
想像以上に面白い本です。
まずは、この本でお金そのものについて考えるというところから、ファイナンスを考えるというのはいかがでしょうか?
次にご紹介する本は、エンデの遺言がお金そのものへの問いから展開させるのに対して、そのシステム(仕組み)から考えていく本です。
金融システムをつくっていった天才がどこかにいるということなんですが、こちらも想像以上に面白い本でした。
少し、陰謀論めいた語り口は好き嫌いありそうですが、興味をかき立てられる本でした。
「1秒!」で財務諸表を読む方法―仕事に使える会計知識が身につく本
上の2冊で、金融に対する興味をかきたてられたところで、思いっきり実務に振った本をご紹介します。
とりあえず、これを読めば経理部門や財務部門でもない限り、実務上はこの本を読めば困ることはないと思います。
個人の資産をどう育てていくかというのは、この本が非常にわかりやすいです。
本編の金持ち父さんは読んだ方多いと思いますが、こちらはあの本をベースにより実戦的な本になっています。
わかりやすくて、奥深い。理解するのにとても良い本です。
金持ち父さんを読むと、ビジネスオーナーや資本家への道を志向したくなります。
そんな時にうってつけなのがこの本。
こちらは、ベンチャー企業向けに書かれたファイナンスの本です。
有名な本ですが、いつかはベンチャー経営をと思っている方や投資側にまわりたいという方は必読ですよ。
さて、最後に本気の本です。
恐らくは、手に取りづらいと思います。
僕もそうでした。作家の佐藤優さんにオススメされて読んでみると、改めて面白くて大変勉強になりました。
上記の本をしっかり読んでいれば、とても面白く読めますのでご安心下さい。
マルクス経済学は今更ながら大変面白くて、資本主義の本質と問題点について的確に捉えています。
だいぶ昔にリーマンショックからユーロ危機、ウォール街を占拠せよ活動までがきちんと発生する構造要因から予測されているということに驚きました。
今回は、この順番で読んでいくことをオススメします。