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Kaizen PlatformのCEOのブログです

経営に関するオススメの本

先週は、まさに経営に関する研修がありました。

朝8時半~夜10時まで、びっしりの極めて濃厚な研修でした。

で、毎度思うことは、

経営は想像以上に精神的な強さを問われるということ。

 

なんで企業の経営者が精神論が好きか、がとてもよくわかります。

実際にそういうシーンに直面し続けるからです。

 

今日ご紹介するのは、そんな時に何度も読み返した本です。

 

まず、世界観を変えよ――複雑系のマネジメント

これは、現在私のメンターを担当いただいている役員に教えていただいたのですが、本当によかったです。 

経営やリーダーとなる人に、おススメです。

僕は、あまりにもぶっ刺さりすぎて、私の組織ではGMに全員読んでいただいた本です。 

非常に本質を捉えた本だと実感を伴って感じました。

今まさに経営に携わっていらっしゃる方々は、共感いただけるのではないでしょうか?

 

 

企業変革力

こちらも一昨年に研修で読んだ本なのですが、非常に示唆にとんでいます。

読んでいない方は、ぜひ。

経営者というよりは、変革リーダーのための本です。

 

 

イノベーションのジレンマ―技術革新が巨大企業を滅ぼすとき (Harvard business school press)

これは、言わずもがなですね。

名著と呼べる本だと思います。 

ボロボロになるまで読みました。

新規事業に携わる経営者やリーダーはぜひ!

 

 

V字回復の経営―2年で会社を変えられますか (日経ビジネス人文庫)

はじめて、経営に携わる人にオススメです。

非常にリアリティのあるシーンの連続に、何度も読んだのに唸ってしまうほどの”あるある感”。

なによりもめっちゃモチベーション上がります。

 

 

ビジョナリー・カンパニー ― 時代を超える生存の原則

これは、自分の次元や目線を引き上げてくれた本です。

いい事業をつくるために、自分はどんな貢献が出来るのか?考えさせてくれる本でした。

未来のために今自分には何ができるか?

この問いがいつも自分の目線を引き上げてくれます。

 

特に、いつか未来の経営者にバトンを引き継ぐという時にどのような状態で引き渡せるか?を意識すると自分の関われる時にどれだけのことを実現できるかを一意専心考えられるようになりました。

すると、しがらみや問題についてクリアに見えてくることが非常に大きかったです。

 

 

というように僕自身も日々勉強の連続ですが、経営に携わる皆さん、あるいはいつか経営に携わる皆さんにオススメの本でした。

 

 

※今回の研修で読んだ本も非常に参考になりました

Executionについて体系的に書かれた良著でした

 

経営は「実行」〔改訂新版〕

新規事業・インキュベーション・起業に関するオススメ本

さて、次は新規事業や起業に関する本の紹介です。

最近は、良く内定者や学生さんに質問されることが多いです。

「新規事業やりたいんです」と

で、よく返すのが

「数年間、溺れる覚悟できてる?」

「え・・・?」

「いや、だから海で溺れたことある?」

「いや、ないです」

「じゃあ、溺れてるところって想像できる?」

「は、はあ」

「それが、数年間毎日続く感じ」

「はあ」

「大丈夫?」

「もっと楽しいものかと・・・」

「いや、全力で溺れてて、それを楽しむ感じ」

「・・・」

というやり取りが良くある。

 

新規事業や起業って周囲が想像している以上に混乱とストレスとプレッシャーにさらされる環境です。

いかに環境をコントロールするか?

客観視できるか?

そして、混乱とストレスとプレッシャーを楽しめるか?

ということに尽きます。

 

という訳で、そんな環境をいかにマネジメントして乗り越えるか?

という意味合いで良い本をリストアップしてみました。

 

イノベーションと企業家精神 (ドラッカー名著集)

 まあ、新規事業だのスタートアップだの携わる人は皆さん読んでいる名著じゃないでしょうか?

ドラッカーの著作の中で、最も好きな本です。

勇気づけられる本で、苦しい時、迷う時に何度も読み返しました。

まだ読んでいない方は、恥ずかしがらずに、速やかに読みましょう。

 

 

すごい起業 絶頂と奈落のベンチャー企業「ガズーバ」

この本は、すごい会議の大橋さんのシリコンバレーでのスタートアップの経験を面白おかしく小説風に描かれています。

臨場感もあって、雰囲気をつかむのに、とてもいい本だと思います。 

こちらは、いつか起業したいという方に。

 

 

僕たちがスタートアップした理由

で、こちらが最近のスタートアップの様子を描いた本です。

この本の中に、キャリアの機会損失という考え方について書かれています。

とても、興味深かったので、気が向いたらそのテーマだけでブログを書いてみようと思います。

 

 

リーン・スタートアップ ―ムダのない起業プロセスでイノベーションを生みだす

こちらも、皆さんもうご存知ですよね。

読んでない方は、読んでみることをオススメします。 

実は、この本新規事業だけではなく、ネットビジネスの磨き方全般に言えることじゃないかなと思いました。

ですので、レガシーなネットビジネスに携わる方々にもオススメです。

 

 

トヨタ式「改善」の進め方―最強の現場をつくり上げる! (PHPビジネス新書)

上の本は有名ですが、こちらはおそらくそこまでではないのでは??

リーン生産方式について知るとさらに面白くなります。

この本は、リーン生産方式を導入していくときに起きることなどに言及されていて、シンプルかつお手頃価格なのに、内容が詰まっているといい本です。

今は日本の企業自体があまり元気がありませんが、世界中で研究されたトヨタの強さを今こそしっかり見直したいものです。

 

 

完全網羅 起業成功マニュアル

ご存知、ガイカワサキさんの書いたシリコンバレー流の起業マニュアルです。

最近日本でも、このような環境が整ってきてますので参考になる部分多いのではないでしょうか?

最近、「アップルとシリコンバレーで学んだ賢者の起業術」という最新版を出していますが、前作であるこちらの方がよくまとまっていて個人的にはオススメです。

もっと詳細について知りたければ、こちらの最新作も合わせてどうぞ!

 

 

最強の起業戦略―スタートアップで知っておくべき20の原則

この本、超いい本です。

別に起業だけでなく新規事業やJVなどに携わる人必携の本だと思います。

そもそものスコープの建て方から、ストラクチャーや資源管理、グローバルまで新しい事業を創造し、経営していく際の全てが網羅されています。

高価な本ですが、本当にこの一冊をしっかり読み込めば、大分と転ばぬ先の杖になるのではないでしょうか?

 

 

というわけで、新規事業・インキュベーション・起業に関するオススメ本の紹介でした。 

 

営業にオススメの本

さて、私営業という職種を社会人になってから経験したことがありません。

ですので、なんの説得力もないです。

もし、どこかの事業の営業マンになったらロクでもなさそうだな〜と思います。

 

ただ、営業組織を担当したり、営業企画を担当したり、そもそも組織長になってからは営業のことばかり考えているような気がします。

で、そのような目線で営業を考えていくときに良かった本をご紹介します。

 

トップ営業マンが教える〇〇みたいな本ではありません。

残念ながら、そういった本で真に役立った本はありませんでした。

モチベーションアップには、良かったんですけど。。

 

では、早速

最強の営業戦略

営業戦略は、これ一冊で大体大丈夫です。

決して、難しすぎず、かといって浅すぎず、絶妙の本だと思いました。

何度も取り出して、読み直している本です。

 

大型商談を成約に導く「SPIN」営業術

これは、大型商談のアプローチを構造化した素晴らしい本です。

職場のメンバーに推薦しまくりました。

稟議の場に出るような、大型商談を合理的に進めていくためのメソッドが目から鱗でした。

営業に同行させてもらうと、示唆質問をことあるごとに考えてしまいます。

 

 

リーダーになる人の「ランチェスター戦略」入門

これは、ぜひネットベンチャーの経営者や新規事業に携わる人に読んでもらいたい。

フレデリック・ランチェスターが考案した「ランチェスターの法則」をベースにした競争戦略をわかりやすく解説しています。

これこそスタートアップに必要な現実解だと思います。

 

 

商品企画にオススメの本

オススメ本の紹介を続けていきたいと思います。

 

「商品企画になったんだが、何をどう考えればいいかわからない。何かオススメの本はないですか?」

これも、良く聞かれる質問です。

商品企画というのは、割と幅の広い仕事です。

いわゆるマーケティングでいうところの4Pを全てコントロールし、組織の収益最大化に貢献する仕事です。

 

もちろん人や組織によって、一部を担当したり、全てのバリューチェーンを担当したりと色々でしょうが、幅の広い仕事であることは変わりません。

誰かが体系立てて教えてくれるわけでもなく、商売の勘や、センスが問われる非常に職人的な要素を持っていることも事実あります。

 

なので、ノウハウも多岐にわたりますし、現場感のようなものも持っていないといけないという厄介な仕事です。

ただ、長年この仕事をやってきていますが、面白みがあることも事実です。

 

というわけで、これから商品企画を行う人。

もっと商品企画の力を磨きたい人にオススメの本を紹介します。

 

ザ・プロフィット 利益はどのようにして生まれるのか

これは、ビジネスモデルを知るのに非常に良い本です。

ストーリー形式で展開されていくので、読みやすいというのと、様々なビジネスモデルが出てきて、全然違う業界でも参考になると思います。

稼ぎどころをどこに置くか?について沢山の示唆を与えてくれる良著です。

 

 

勝間式「利益の方程式」 ─商売は粉もの屋に学べ!─

これも利益について非常に簡潔に書かれている本です。

多分4年以上前に読んだ本だけど、この方程式をいまだに覚えているし、使っている。

読みやすくてオススメです。 

 

 

行動経済学 経済は「感情」で動いている (光文社新書)

一時期ブームになった行動経済学の本です。

よく商品企画の人は顧客価値をCPAだけで捉えてしまいがちですが、これを読めばもっと拡がります。

「どんな市場でも顧客は予想通り不合理である」 

 

 

社会を“モデル”でみる―数理社会学への招待

この本、とてつもなく面白いです。

世の中を数学で表現する数理社会学の本です。

これ商品企画に携わる人が読むと、営業ドライブの掛け方、市場シェア拡大や成長戦略など様々なシーンで使うことができます。

上の行動経済学とセットで力を発揮するような本じゃないでしょうか?

 

 

スマート・プライシング 利益を生み出す新価格戦略

商品企画において僕が最重要視しているのが、「価格」です。

プライシングだけで、ものすごいアドバンテージを築くことができます。

あんまり、プライシングにおいて良い本てこれまでなかったんですが、これは面白かったです。

ベーシックなマーケティングの本(コトラーとか)読んでからの方が楽しめます。 

 

 

ワンダーマンの「売る広告」

これは、商品企画というかネットビジネスやってる人全般に読んでほしい本です。

ECもソーシャルゲームも広告も、全てのネットビジネスに携わる人に刺激を与えてくれる本じゃないでしょうか?

ワンダーマンというダイレクトマーケティングの草分けが何をやってきたのかが書いてあります。

全くネットのない時代に、ネット的なことをやっている人がいたということに感動すら覚えました。

今の時代をワンダーマンが生きたら何をするんでしょうか?

考えただけでもワクワクします。

 

 

コトラーのマーケティング入門

最後に一応ね。

結構高いし、何よりも異常に分厚いし、重いのでアレですが、いい本です。

ただ、開くのにガッツと勇気がいります。

抜粋版が沢山でてますので、読んだことない方はそちらを。

本家を読んでない方は、一度読むことをオススメします。

大変面白いです。

 商品企画マンの「家庭の医学」や「広辞苑」といったところではないでしょうか?

 

 

というわけで、商品企画に携わる皆様にオススメの本を紹介してみました。

新入社員にオススメの本

最近、いろんな人からオススメの本を紹介してほしいと言われるようになった。

先週だけで3人も。

本は好きなので、もちろん紹介するのだが、なにせ物忘れが激しい。

タイトルもすぐに忘れちゃう。

だから、「赤い表紙の奴」とか「ザ・ゴールみたいな奴」などオススメの仕方もヒドい。

あまりにも、申し訳ないので少し整理してリストにしてみた。

 

もちろん忘れちゃっている本も多いので今後、追加していこうと思う。

というわけで、最初は新入社員にオススメの本。

 

自分が新入社員の時に実際に読んでいた本

この本新人のときに読んでいれば良かったなと思う本

をリストアップしてみました。

 

読んでいない本があれば、もちろん新入社員でなくてもオススメですよ。

 

戦略的交渉力―交渉プロフェッショナル養成講座 (Best solution)

この本は、新入社員や若手に必ずオススメしている本です。

僕自身も、1年目のときに先輩に紹介されて読みました。

営業はもちろん、企画の仕事も、スタッフの仕事も、ありとあらゆる仕事に交渉は付き物です。

 

本の中に、例題が沢山出てくるのですが実際に本を閉じてやってみることをオススメします。

交渉の得手不得手は、仕事の進め方に大きな影響を与えます。

 

 

世界一やさしい問題解決の授業―自分で考え、行動する力が身につく

この本は、子供向けです。

非常にシンプルですが、ロジカルにものを考えていくという際の骨子がまとまっていて良くできた本だと思います。

子供向けと馬鹿にせず、真面目に読んでみてはいかがでしょうか?

 

 

地頭力を鍛える 問題解決に活かす「フェルミ推定」

上の本読んだ人が、「もうちょっとないですか?」と聞いてくるので「じゃあ次はこれなんてどう?」とオススメする本。
この本新人の時に読んでいたらよかったな〜と思う本。

体系立てて頭の使い方教えてくれます。

 

なぜこの店で買ってしまうのか―ショッピングの科学

この本は、学生の時に一度読み、新人のときに再度読み直しました。

マーケティングへの関心を最初に高めてくれた本です。

現場主義、データ主義、何が消費者の行動を具体的に変えるインサイトなのか?

本の舞台は店舗型ビジネスですが、ネットのビジネスしてる皆さんにもオススメの本です。

 

ビジネスマンのための「発見力」養成講座 (ディスカヴァー携書)

ある程度、社会人経験が長い人であれば実感を持ってわかるのですが、問題は「解決」より「発見」の方が難しい。

特に、正しい問題を「発見」さえできれば90%くらい「解決」したも同然と言われます。

というわけで、改めて問題を「発見」するプロセスをベーシックに理解するための本です。

若手でも、読んだことない方はどうぞ。

 

 

新人や若手の頃ってやっぱり不安だし、自信つけていきたいからビジネススキル系の本を沢山求めてしまうし、それが当然だと思うんだよね。

でも、僕自身大量に読んで振り返るといい本て少なかったな〜。

若い時の時間て本当に貴重だから、イマイチな本読んで、よもや信じて実践してしまうなんてもったいないので、色んな先輩にいい本聞いてみてくださいね。

 

本を読んだら、仕事ですぐに実践。

読書(インプット)と仕事(アウトプット)は同時にやって意味が出るものなので、もちろん忘れずに仕事で活かしてください。

 

僕も、本に沢山助けられてきました。

そして、自分が読んでいい本だったら、ぜひ後輩に紹介を!

 

 

 

※追加

最近、昔のリクルートってどんなだったんですか?と聞かれることが多くなりました

僕もそれなりに最近の人なんで(笑)あんまり知りません。

内定者の頃に下記の本で雰囲気をつかんでいました。

僕が、入社した時は少しこの本の中に登場するような雰囲気が残っていました。

今は、大分印象違うと思います。

昔を知りたい方は、どうぞ!

 

iモード以前

リクルートという奇跡 (文春文庫)

組織長はアテンションをマネジメントした方がいい

この10月から組織を変え、モニタリングするための会議帯も変えた。

 

最近いろんな組織の会議に出て、気づいたことは、経営には実に組織長の性格が出る。

慎重、アグレッシブ、敏感、鈍感・・・

当然なんだけど、組織長の性格によって課題意識が異なる。

 

これについて気をつけないといけない点が3つある。

1:性格によって気付かない課題(盲点)がある

2:性格によって気付いていても重要さに気付かないことがある

3:性格によって課題に気付いていても重要さを認識していても対処できないことがある

 

1:盲点の存在

 

これは、普通に気付かないところが人には必ずある。

もちろん私もある。

なので、いろんな人から情報をもらう。

自分では、気付けないから。

よく見ているのは、実はアシスタントさんや派遣さん、アルバイトの子達なのだ。

彼ら、彼女らの目の方が大体鋭い。

会議でいない組織長やリーダーは良く耳を傾けた方がいい。

もちろん、全てではないんだけど深刻な問題も浮かび上がってくるから。

自分の盲点をカバーできる方法は、助けてもらうことだと思う。

 

2:認識の問題

 

これが、かなりキツイ。

最も難しい問題な気がする。

問題の所在はわかっているけど、どこかで「そんなこと」とか「たかが」とか思ってしまう。

そう「たかが」と思っているうちは、問題は解決しない。

そして全ての問題は、時間とともにすべからく悪化する。

気付いているけど、解決しない問題は相当ヤバい。

過去の経験では、こういうのに最も脚をすくわれる。

だから、自分自身のアテンションを上げるしかない。

その問題へアテンションを上げると、向き合わざるをえなくなるので真剣に考える。

組織長がアテンションを上げる問題は、メンバーも自ずと気付く。

組織自体が解決の方向へ軌道を向け始める。

実際はそんな簡単じゃないけど、自分自身のアテンションをマネジメントしないと組織の問題は解決していかない。

たいしたことないという問題は、いつかたいしたことになってしまう。

 

3:対処の難易度

 

当然、人なので苦手なことがある。

ただ、大事なことは課題は誰が解決してもいいという事実なのだ。

つまり、自分の手に負えない問題は誰かに解決の方向に動いてもらうしかない。

それは、想像以上に具体的にやらないと変化しない。

自分で抱え込んではいけないが、丸投げもいけない。

課題が解決の方向に進んでいるかどうかをきちんとモニタリングする必要がある。

もし、変化が具体的に起きていなければ、自分の働きかけが足りない。

 

以上の3つが最近の学び。

人の振り見て、我が振り直せということで忘れないようにメモのためのエントリー。

はじめてマネージャーになる人へ

 この10月から新しくマネージャーになった人達に話した内容なんだけど、きっと僕らの組織だけじゃなくて、どこか別の組織の人にも役立つことがあるかもしれないと思ったので久しぶりにブログに書いてみました。

 

 

 

はじめてマネージャーになる人へ

 

皆さんは、組織長として任用されました。

これから半年間から一年くらいは悶絶します。

確実です。

 

その後も、これまで味わったことのない悩みや苦しみが続きます。

こればかりは、自分が経験を通じていくしか方法はありません。

 

ちなみに、私が見てきた中で悶絶しなかったマネージャーはいませんでした。

誰もがぶつかることなので、自分だけではありません。

それだけは安心して下さい。

 

まず、これからメンバーのミッションをつくるというのが最初のマネージャーとしての仕事になります。

そこで、忘れて欲しくない前提を伝えます。

 

これは、私自身が悩み抜いた智恵のようなものですから、一人のマネージャーのアドバイスと思って聞いてください。

 

皆さんがこれからつくるミッションは果たして何でしょうか?

ゴールでしょうか?

 

私自身は、組織と個人の成長の通過点であるべきと考えています。

つまり、目的ではなく手段であるべきです。

 

じゃあゴールや目的は何か?

事業計画?経営目標?

 

これらの数字も通過点であり、手段です。

その先にある組織や個人のありたい姿やビジョンこそが唯一目的になりえるものなんだと思います。

 

なぜ、こんな話をしているかというと、この事を常に意識していないと忘れてしまうからです。

 

皆さんがつくるミッションが、メンバーにとってのゴールであり、全てになってしまいがちです。

毎日の仕事の中で、数字がいつの間にか目的化してしまいます。

この「手段」が「目的」化するという現象は百害あって一利もありません。

 

数字さえ達成すればいいという考え方は、沢山の弊害を生みます。

  ・個人を幼稚にする

  ・仕事をつまらないものにする

  ・組織の元気を奪う

 

ただ、怖いのは誰しもが追い込まれると数字が全て、ミッションが全てになってしまいます。

私自身、何度もそうなりました。

そうして自分とメンバーと組織から活力を奪ってしまうことが何度もありました。

 

驚くぐらい組織長は、常に見られています。

メンバーを評価する前に、メンバーから評価されているということを強く自覚した方がいいです。

自分の発言・行動の少しの変化をメンバーは見ています。

だからこそ、「手段」が「目的」化する瞬間を自分で律してください。

それが、組織長に求められる前提です。

 

そして、組織長になった時に陥りがちな症状は次の3点です。

  1:役割意識に捉われる

  2:メンバーに遠慮する

  3:メンバーを過小評価する

 

 

1:役割意識に捉われる

 

組織長という役割に捉われてしまうことで、正しい判断や発言をしようという強迫観念に捉われます。

「それは、〇〇すべきだろう」

「そこは、〇〇と考えるべきだろう」

役割意識に捉われすぎてしまうと、自分の判断基準がブレてしまったり

メンバーとのコミュニケーションで、自分の意志を上手く伝えられなかったり

責任やプレッシャーから驚くほどに、自分を見失います。

 

じゃあ、どうしたらいいか?

自分で、見つけていただくのが一番です。

私自身は、

常に、自分はどうしたいか?(自分の期待)と自分はどうあるべきか?(周囲の期待)をどこかで冷静に把握できるように心がける

ということで、役割のプレッシャーから自分を見失うということを回避しています。

 

 

2:メンバーに遠慮する

 

自分より、年次や年齢が上のメンバーももちろんいるでしょう。

自分が知らない、あまり得意ではない領域の経験者という意味での先輩であれば、年次が下でも沢山いるのではないでしょうか?

そういった時に、

 ・伝えづらいことや頼みづらいことをきちんと伝えられない

 ・わからないことを聞きづらい

 ・任せているので突っ込みづらい

といったことが起きます。

 

私からのアドバイスです。

遠慮は、自分にもメンバーにも組織にもいい影響を与えません。

気遣いと遠慮は紙一重ですが、遠慮は無用。

しっかりコミュニケーションしましょう。

 

 

3:メンバーを過小評価する

 

組織長になった瞬間に、メンバーの粗に気づいてしまうことはよくあります。

その粗が気になって、仕事を任せづらいということがよく発生します。

 

私からのアドバイスです。

そんな時は、見極めてください。

その人の性格に起因する問題は、改善というのは長期で時間がかかります。

少しの意識改善で変わる問題は、短期間に改善する可能性が高いです。

 

上記を見極めた上で、バンバン任せましょう。

そして、要望しましょう。

 

どんな人も、仕事を通じて成長します。

できることを任せるのではなく、

組織ができるようになってほしいこと、本人ができるようになりたいとおもってることを要望してください。

サッカーで例えると、今いる場所にパスを出すのではなく、パスを出して人を動かすというイメージです。

 

 

というわけで、色々お伝えしましたが結局のところ、確実に言えることは組織長は悩みます。

悶絶するような状況にも直面し続けます。

ただ、これまでに味わったことのない喜びややりがいを感じられる仕事です。

「人と組織が成長する」

このやりがいは、言いようのない喜びです。

私自身、メンバーや組織の成長に沢山の喜びをもらってきました。

 

一生勉強しつづけて、一生成長していける奥深い仕事だと思います。

メンバーと組織に感謝し、しっかり悶絶し、自分なりのマネジメントを追求してみてください。

この機会を活かし、頑張ってみてください!